毎朝、削り節をあげていた、猫のお話です。人間も見習って下さい。

 以前の勤務先出入り口に、毎朝、野良の黒猫(メス猫です)がおりまして、私の出勤時(朝7時です)に必ず出くわします。私、人間のみならず、動物までも偏愛が激しく、寄ってくる猫に平等に餌をあげようとはしない男です。必ず、猫の場合であれば、これと決めた猫にしか、餌(今回は削り節です)をあげない、屈折した心の持ち主です。まさに上記の猫にしか削り節をあげませんでした。

 実は、この黒猫に削り節をあげると、一日、良いことが起こるのです。不思議と。他の猫にあげると、良くないことが起こります。ですので、出勤時、見当たらない場合は、私、草の根分けても、件の猫を探しました。

 ある朝、いつもの様に、出勤時、この黒猫を見つけ、削り節をあげるのですが、この日は、一口食べて、ふいに空を見上げ、どこかへ行ってしまいました。

 遠まきに、状況を伺っていました。この黒猫も、離れた所で、削り節の残りがある箇所を見つめていました。そうしますと、どこからか、子猫2匹が寄ってきて、残りの削り節を美味しそうに食べていました。

 そうです、この黒猫は、削り節を子猫たちに譲ったのです。自分の子供ではない筈です(似ていませんので)猫世界にも、謙譲の美徳といいますか、禅譲とでも申せましょうか、とにかく、私、感服した次第でした。

 それに引き換え、現在の人間世界はどうしてしまったのでしょうか。特に我が国日本国内です。私、何を申し上げたいのか、おわかりになられますよね。近々天罰が下るものと、私、覚悟しております。それで、皆が目を覚まし、日本人本来の心の清らかさを取り戻して頂きたいのです。

 今回は、以上でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

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