おそらく、上場会社の新入社員研修の中では、今でも、社員持株会への加入勧誘の時間があると思います。私の頃も、わざわざ、幹事証券会社の支店長様が直々にお越しになられまして、特に「ドルコスト平均法」による、資産形成を強調されていました。研修場所は、簡単に夜逃げができない様な、山奥の宿泊施設だったのですが。
つまり、月々、例えば、1社員が、1万円の資金で、自社持株会で自社株を買い付けてもらう。ここからが驚きなのですが、自社持株会(実際は幹事証券会社ですね)が、全ての営業日の毎日、月間1万円を分割して買い付けるのだそうです。随分手間がかかる事をやるもんだなと。でも、それがリスク分散になるとのことでした。
同期各位に、聞いてみると「取り敢えず、最低口数の3千円からやる」との意見が大半でした。私もそうしました。やはり倒産リスクが心配だとのことです。皆、現実的でした。幸い、会社は倒産することもなく、今も存続しております。
現時点で考えてみます。お義理で、最低口数の月間3千円で、自社持株会での運用を続けるとします。月間、株式運用に1万円回せると致しまして、残り7千円は、自分が勤務している会社の業界、業界トップ企業の株式を月々、「累投」で、買い付けますと、もっと長期運用としては素晴らしいパフォーマンスをはじき出せたなと。幸い、私の所属していた業界のトップ企業も、未だ健在です。
常々思うことですが、現在の見識、知恵が、新卒入社時の私にもたらされていれば、また違った人生になっただろうなと。一回だけで良いので、その権利行使をさせていただきたい。そんな事を思っています。
今回は、以上でございます。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。
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