内陸国は、どうやっても、共産主義・社会主義・全体主義に陥りがちです。

 まずは、海洋国、内陸国の定義です。該当国輪郭総距離数(海岸線総距離数+陸地国境線総距離数)におきまして、陸地国境線総距離数<海岸線総距離数は、海洋国です。海岸線総距離数<陸地国境線総距離数は、内陸国です。

 したがいまして、日本、イギリスは、海洋国です。言うまでもありません。アメリカも、海岸線総距離数が、陸地国境線総距離数に勝りますので、海洋国です。

 これら、海洋国は、イギリスに代表されます、「進取の気鋭」の精神の元、自由な発想で、海外との交易により、国を富ませ、科学技術、文化・芸術、その他諸々の分野で国の発展を成し遂げ、国民一人一人を豊かにし、未来永劫存続する国々として、国内は固より、世界の安定に貢献して参りました。進取の気鋭=自由主義=言いたいことを言える=自由な発想・思想=寛容・寛大の精神です。これでなければ人類の進歩は有り得ません。

 対するに内陸国家であります。表題のとおりでございます。なぜに、偏狭な、共産主義・社会主義・全体主義に陥ってしまうのかです。周りが地続きの国境でして、いつ、隣国から、侵略されるかわからない環境下です。ですので、まずは、国を存続させるのに必死でして、国民一人ひとりの自由と言いますか、人権が、制限どころか、常に侵害されて来た歴史があります。それらを許せば、統率が取れない=他国につけ込まれる=常に侵略の恐怖に怯えるとなります。周りが海の海洋国とは、為政者の発想が真逆となるのも自然の成り行きです。つまり、実質的には独裁国家です。でも、それでは体裁が悪いな。内外ともにと。そうだ、前世紀、または前々世紀の思想家が、共産主義・社会主義を論じていたな。これらを使わしてもらおうと。これらを看板にしてしまえと。こんな感じです。

 自国民の人権制限、侵害が平然と許される看板と致しまして、上記の偏狭主義を国是として来たのです。国民に自己犠牲を強要して来たのです。でも、それこそ、これらの思想は、本来、内陸国家が持ち合わせている思想ですので、別に、前世紀、または前々世紀の思想家が、共産主義・社会主義をゼロから編み出した訳でもありません。時の内陸国為政者にいいように利用されてきただけです。早い話、内陸国はド左翼主義なのです。これでは、自国民一人ひとりが幸せな人生を歩めるはずも無く、過去、数え切れないほどの亡命者が発生致しました。こんな状況では、国の発展は有り得ません。

 さて、代表的な内陸国ですが、ロシアと、中国大陸です。でもちょっと待てよと。ロシアは結構、海岸線も長いんじゃないのとの疑問が湧いてきますが、残念ながら、ロシアの場合、それらの多くは、北極海、ないしは、北極圏(非可住地域)に面しておりまして、海洋国の様に、交易相手国が、それらの先に存在いたしません。ましてや、不凍港は数える程しかなく、北極海航路も、開拓はされましたが、通年および、全天候型とは参りません。つまり、ロシアの場合=長い海外線=どん詰まりなのです。立派な内陸国です。

 中国大陸は、黄海、東シナ海、南シナ海に面しておりまして、すべからく不凍港の設備はあります。しかも交易相手国も近隣に存在致します。ですので、上記定義からは少し、逸脱は致しますが、海洋国としての素質は幾分、持ち合わせていたのですが、残念ながら、少なくとも、現在の為政治者が、がっちがっちの共産主義者ですので、いかんともし難いのです。みすみす、国の未来を捨てている様なものです。

 1970年代以降、海洋国の日本、アメリカ、イギリスが中心となって、中国大陸を、海洋国=自由主義国へ何とか引き入れようと、相当な人・モノ・金を投下して、彼の国に働きかけました。それが世界平和につながるとの信念からです。ですが、無駄でした。無駄に敵を太らせただけでした。そして、現在の緊張状況に陥っている訳です。

 やはりですね、「天安門事件」発生時に、海洋諸国=自由主義国は、猛烈に、中国大陸政府へ抗議して、外資をすべからく、彼の国から引き上げさせて、再び「文化革命」時の鎖国状態へ、陥れる必要がありました。世界平和のために必要な措置でした。

 でも、今からでも遅くありません。ロシアともども、中国大陸を鎖国状態にさせます。対外交流は一切禁止となります。海洋諸国=自由主義諸国は、上記二カ国を一切、相手にいたしません。となりますと、この二カ国、今まで以上に、内乱・暴動が頻発致しまして、国の体を為さなくなります。これから5年内外で決着がつくでしょう。そこからです。海洋諸国=自由主義諸国が、行動するのは。まずは、ロシア100カ国、中国大陸も100カ国に分割するところからスタートです。

 今回は以上でございます。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。

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